義母。
義母は自他ともに認める美人な人だ。
今でこそ オシャレに目覚め 年相応に見える夫だが
結婚直後までは 義母と夫が並んで歩いていると
「奥様とご主人様?」と よく間違われたものだ。
・・ってことは 一緒にいた私は その娘に見えたのか?

私の暮らし

家族
+++
結婚の報告で初めて夫の実家にご挨拶に伺った時
義母が自慢げに私に見せたのは真っ赤なドレスに身を包み
ニッコリと微笑む還暦記念の写真だった。
もちろん プロの撮影で・・
しかし そこには同じ年の義父の還暦祝いの写真はない。
自分だけ・・の、写真だけだった。
その時点で・・この母は・・と警戒心を持ってしまった。
案の定 夫からも
前妻さんとのバトルや嫁いびりなども聞かされ
「やっぱり・・」と思っていた。
+++
母が 嫁いびりに使う手段は様々だ。
自分の姉妹を巻き込み とにかく数人で叩きまくる(精神的に)。
それも 夫のいないところで・・
わたしも された。
あとは 嫁同志を競わせる・・自分によくしてくれるように
誘導するのだ。
母は 育ちなのか持って生まれた性格(義母の母も継子いじめをしていた)なのか
とにかく 人の心をコントロールするのが天才的に巧い。
どこかの カルト集団の教祖のようだ。
+++
あるとき 義母が弟の奥さん(義理妹になりますが)に
あげたいと思って・・と 一枚の着物と帯を持ってきて
私に見せた。
「これ、A子ちゃんにあげようと思うんだけどどう思う?」と。
自慢ではないが 亡くなった祖母や母 その姉妹
それに父の姉妹も着物好きで 小さなころから
着物に触れる機会の多かった私・・
義母の出してきた着物と帯が どの程度のものかは
手に取らずとも分った・・
帯は ゴワゴワと固く しめづらそうなものだった。
「あら・・素敵ですね。 いいんじゃないですか?
きっとA子ちゃんに似合うと思いますよ。」と云うと
義母は 私に向って こう言った、
「あら~~~いつもA子ちゃんにばっかり 物をあげて
あんこちゃんに何もあげないで ゴメンんなさいね~」と。
ほーら来た。 嫁同志の競争心を仰ごうとしている。
なので わたしは
「いいえ、お義母さん気にしないでください。 母がなくなる前に
喪服も夏・冬二枚仕立ててもらってますし
中国刺繍のピンクの訪問着も持ってますし
振袖で買った辻が花の着物もありますから・・
それに お義母さんから 着物を頂いても
裄が合いませんから 着ることが出来ません。」と
大した自慢じゃないけど 目一杯いってやったら
「こいつ~」って顔で微笑みながら睨まれました。
「あれ~~そ~~お~~」と。
ちなみに義母は 「私着物好きなのよ~~」と言っていたが
「辻が花」を知らなかった。
義母の話をあげれば 限がないほどたくさんある。
夫には 「義両親の財産は何も要らないと思っているから
早い段階で放棄の手続きをしたいぐらいだわ。」と
わたしは言う。
こんなことを言ったら またお姑さんの立場の方から
苦情がきそうだわ。
*いま 私はメンタルクリニックに通院治療しています。
時々 記事に対する誹謗中傷を書き込む方がいます。
今の私の精神状態では そのコメントを聞き流す器量がありません。
温かいコメントが欲しい訳ではありませんが ご理解していただけると
幸いです。


にほんブログ村に参加しています。